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「晴将(長め/ちょっとあり)」
共に・・・

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長い沈黙が過ぎたが、影連に動くは気配がない。
太刀に手を伸ばすこともなければ、上から退くこともない。
ゆっくりと目を開けると、少し呆れたような苦笑。
「・・・確かに、藤原は嫌いだが。太刀まで持ち出すとなれば、さすがに晴明が黙っておるまいよ」
言いながら上体を傾げて、耳許に唇を寄せられた。
「ーーそれに今は、将之は嫌いではない。やはりこの身体におれば、少なからず宿主の影響を受けるのであろうな」
微笑を含んだ囁き声が耳にこそばゆい。
「それよりも。先ほどの台詞は、晴明がものすごく怒っておるぞ。この怒り方をした晴明はとても恐ろしいのだ。私も昔やられた。覚悟しておくのだな」
「ーーぇ」
やたらと物騒な忠告に、起き上がろうと慌てて肘を立てる。
「・・・ここで退(ひ)くのが、一番の嫌がらせであろうな」
意地悪そうなのに、それでも楽しそうに影連が笑う。こんな表情も、少し晴明と同じに見える。
いや待て。『退く』って、この体勢のまま、怒ってる晴明と入れ替わるってことか?!
「ちょっ、と、待てっ!」
「それとも、せっかくだから泣き顔くらいは見せてもらおうか?」
「えぇ?なっ・・・」
見上げると同時に、また顎をつかまれた。今度は引き下げるように押さえられ、開いた口に喰い付かれる。
「ーーっ、ぅ」
反射的に押し返したかった手は、立てた肘の下で上体を支えていて、上がらない。
歯列が開いた状態でつかまれているので、接吻けはすぐに深いものとなる。舌を押し込まれて、口内を撫で回される。
それにしても、この影連の行動は、なんとも分からない。押し倒されたり、噛み付かれたり、接吻けられたり・・・。
いちいち驚かされて対応に困る。ひょっとして、これは攻撃の一部なのか?つまり俺は襲われているのか?
「んー、んーーっ」
執つこく長い接吻けに抗議をするも無視され、さらに激しく攻められた。
立てていた肘はもう崩れて、背中が床板につく。
押し返そうと伸ばした右手は、影連の左手で手首を床に縫い留められた。
顎を抑える影連の右手を外そうとつかんだつもりの左手は、力が入らずに添えた形で終わった。
今さっき斬り刻めと言った手前、それより遥かに緩いこの状態を、拒むのは違う気がする。
ただ、いい加減、息苦しい。
首に執着があるというより、窒息させるのが好きなんじゃないだろうな。
「ーっ、ふ・・・はっ、は、はぁ・・・」
ようやく解放されて、ゼイゼイと息をする。
酸欠やら何やらで、頭の芯が少しぼーっとする。
お堅い性格の陰陽師だったと聞いていたのに、影連は一体どこでこんな技巧を覚えたんだ。納得いかん。
そりゃあ晴明と同じく、元々の影連もかなりの美丈夫だから、モテただろうとは思うけれど。
「おや、泣き顔には足りなかったか」
ちょっと潤んでしまった目で睨み付けても、微笑って流されるだけ。なんとも悔しい。
「思っていたよりも慣れていると言うべきか、意外と初心と言うべきか」
「な、にが、したいんだよっ、影連っ!」
確かに、酸欠で涙目にはなった。きっと顔も赤い。どう考えても情けない顔だとは思うが、泣き顔とは違う。
泣かせたいなら、それこそ斬り刻んで、痛めつけたらいいだけなのに。
「気にするな。遊んでいるだけだ。将之はちゃんと、私を楽しませてくれているさ」
そう言って笑った影連が、急にガクリと身体の力を抜き、覆い被さってきた。
「おい!おいっ!」
抱きとめて肩を何度か揺さぶると、暫くして身体を起こした。







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そりゃまあ、怒られますよね、将之さん(苦笑)。
どうにか半分越えて、そろそろお出ましです。


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