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「晴将(長め/ちょっとあり)」
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翌朝、目を覚ますと、既に傍らに晴明はいなかった。
起き上がって、伸びをする。
床を出て、几帳を越えると、庭に向かって座っている晴明が見えた。
散らかしたままだった盃類は、既に片付いている。
「将之。起きたのか」
「おはよう、晴明」
話しながら近付く。
「おはよう」
「良く眠れたか?」
「あぁ。ありがとう」
そう言って笑った晴明に、ほっとする。
「昨夜はその、いろいろ悪かったな、将之。面倒を掛けた」
「べつに、大したことじゃないさ。本当は、三人で飲めると楽しいのかもしれんが・・・。それじゃあおまえが、忙しいだろうしな」
「三人か。おまえらしいよ、将之。でも、私はちょっと、複雑かな」
晴明が苦笑する。
「複雑?」
「昨夜は、私の身体だから、まだ気にならなかったが・・・。影連どのと将之が、目の前でじゃれ合っていたら。私は、どちらに嫉妬すればいいんだろうな?」
そう言った晴明の瞳は真剣で。でも表情は困ったように情けなくて、思わず吹き出した。
「ぶはっ!あははは。晴明〜」
「笑うな。将之!」
晴明の顔が赤い。
「あは、嫌だったなら、止めれば良かっただろ?」
影連に押し倒された時も、接吻けられた時も(しかもけっこう長くて激しかった)、そのまま放っておいたくせに。
「俺は影連に言ったよな?『晴明が嫌がらないことなら、何してもいい』って。おまえも聞いていただろう。それに、怒られたが、『殺される前に晴明が止める』とも言った。俺は、ダメならおまえが止めると思っていたのだから」
昨晩の俺は、晴明が止めない(嫌がらない)なら、まあ良いか。という心境だった。身体は晴明なのだし。接吻けくらい、どうってことはないのかと。
「・・・怒らないか?」
さらに情けない顔で晴明が言う。
「そう訊かれる時は、たいてい怒りたくなる内容だよな?」
からかうように返した。
「・・・・・。確かに、身体は私のものなのだからという気持ちはあった。でも、それよりも、影連どのが・・・」
言葉を濁すように、一度切る。
「影連どのが、その・・・ とても、楽しそうだったのだ」
言って、晴明は目を伏せた。さすがに罪悪感はあるのだろう。
「まあ、そんなことだろうと思ったさ。晴明サマが大好きな影連どののために、哀れ、俺は人身御供にされちゃったわけだ。別に良いよ。・・・影連、上手かったし」
「な・・・!」
口をパクパクさせている晴明が、面白い。
「身体は同じなのに、中身が違うとそんなところが違うのかと、なんだか新鮮だったよ。他にも、動かす筋が違うのか、笑い顔もいつもの晴明とは違って見えた。ちゃんと、影連に見える時もあった」
「新鮮って。将之、おまえな・・・」
「だが、あそこまでだ。さすがに、衣に手を掛けられたら、抵抗しようと思ってたぞ。それ以上は、いくら晴明の身体でも、晴明が許していたとしても、俺が嫌だ。それくらいなら、俺にとっては斬り刻まれる方が、ずっとマシだ」
晴明の瞳を真っ直ぐ見据えて、言った。
「すまなかった」
晴明も真っ直ぐ見返して、真剣に答えた。
「あとな、晴明。念のため言っておくが。そもそも影連が実体だったら。俺だってあそこまでは、おとなしくしておらん」
影連にも「人が良い」と言われたが、俺だって相手は選んでいるつもりだ。
「ああ。あぁ、将之。分かっている。普段は私が甘やかされているだけで、勇猛果敢な少将どのは、本来なら私に捕まえられるような、そんな間抜けな猪ではないのだと。殺気にも素早く反応するし、体勢を入れ替えられるのも一瞬だった。おまえにその気がないのなら、私がどんなに抱きしめたくても、腕の中に留まってなどくれないのだと」
そう言ってふわりと微笑んだ晴明が愛おしくて、抱きしめた。







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とりあえず、将之さん的主張(笑)。
次回で終わります。


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~ Comment ~

こんばんは

こんばんは(^^)

毎日更新なされていて楽しみでした(^^)

次回で終わりなのは寂しいです(´・ω・`)


ありがとうございますv

ゆきんこさまv

スミマセン。こちらのコメントを見落としていました(^_^;)

> 毎日更新なされていて楽しみでした(^^)
ありがとうございます!
連日更新というのに憧れがありまして。
実現出来て自分でも嬉しいです♪

> 次回で終わりなのは寂しいです(´・ω・`)
続けて次のお話行く予定でーす(^o^)/


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