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とにかく将之(親友/姉上/他)

共に・・・〜幕間〜 四

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膝の上の将之が、うーん、と唸って身じろぐ。
ビクリと緊張して、彩子は身構えた。
「・・・姉上?」
まだ眠そうな声で、将之が目を覚ます。
「どうかされましたか?」
緊張した空気に反応したのか、次にはもうハッキリした声で、素早く身を起こした。
「えぇっ!帝ぉっ?!」
すぐ目前にいる帝に、将之が慌てて居住まいを正す。
「大変御無礼つかまつりました。申し訳ございませんっ!」
深々と頭を下げる。
「さすが少将、動きが素早いねぇ」
帝はのん気に感心している。
「姉上っ!帝がおいでになられたのなら、起こしてくださればっ」
「だって・・・」
冠も上着も脱いで、とても帝の前に居られる姿ではない。
あたふたと御簾の外に出て、控える。
「起こしちゃって悪かったね、少将。私が勝手に後から来たのだから、気にしないでいいのに。ここの処、忙しかったのだろう?良く眠れたかい?」
「・・・はい。申し訳ありませんでした」
「それにしても、身のこなしがあまりに速くて、ビックリしたよ。本当に眠ってたんだよね?目を覚ましてから起き上がるまで、十も数えなかったよ。起き上がってからそちらに行くまでだって、二十くらいかな。少将はすごいね。さすがに勇猛で鳴らしているだけはある」
「・・・畏れ多いことにございます」
「じゃあ、私はまた後で来るから、少将はもう少しゆっくりしてゆきなさい」
「いえっ、私がもう帰ります。帝はそのままいらしてください。失礼いたしました」
「ダメだよ、少将。今、せっかく寝ていた少将を起こしてしまったから、きっと女御は怒ってるもの。このまま私が残ったら、怒られてしまうよ」
「主上、そんなことは・・・」
「ではまた後でね、女御。さっきの怒らないでね」
「・・・・・」
また自ら御簾を上げて、控えている将之に小さく手を振り、帝はゆったりと出て行った。
深々と頭を下げた将之は、足音が聞こえなくなるまでそのままでいた。

昭陽舎から出られる音を聞いて、ようやく身体を起こす。
「はぁ・・・。姉上、酷いですよ。寝起きで帝が目の前におられるなんて、心臓に悪過ぎる」
「ごめんなさい」
「俺は、まさか、帝に起こされたんですか?」
「いいえ。直接的には、おそらく私です。おまえが膝の上にいて、私が動けないのをいいことに、主上がおふざけになったのよ」
彩子がため息を吐く。
「・・・」
「すごくビックリしてしまったから、多分私のその気配で、目が覚めてしまったのでしょうね」
「あぁ、それで。少し変な空気だったわけですね」
「・・・・・。将之、主上からも褒めて頂きましたが、確かに先程のおまえの動きは、素早くて立派でした。私が驚いてから、おまえが目を覚ますのもすぐでしたし、目覚めてから起き上がるまでも俊敏でした。起き上がった瞬間は臨戦態勢だったでしょうに、主上を認めてすぐに身を引いたのも、咄嗟の状況判断が的確だということです。良く鍛錬しているのですね。見直しましたよ」
彩子の言葉に、将之が嬉しそうに笑う。
「姉上に褒められると、自信が付きます」







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はるかの乏しい知識で屁理屈を付けた、はるか的将之のさんの強い証明編(苦笑)。
気配に鋭く、反応が素早い。憧れます。
でも悪意や敵意や殺気以外には鈍感。そこが可愛い将之さんです。



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