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「晴将(長め/ちょっとあり)」
七十五日の瓢箪と駒

七十五日の瓢箪と駒 四

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銀が着いて、将之は帰った。
自分の屋敷に戻ってからも、将之にしては珍しく、グダグタと考え込んでしまう。
自分は晴明が好きだ。それは間違いない。だからこそ、晴明が悪く言われるのは気に入らない。でも、だからといって、噂を無くすために、晴明と距離を置くのは嫌だ。いや、間違っていると思う。いやいや、そんなことは、ただ単に自分がしたくないのだ。
グルグル、ぐるぐる。思考が何周か回って、真正面に戻って来た。
よし、もういいや。
瓢箪から駒。嘘から出た真。
そのまま、その通りにしてやろうじゃないか。
思い立ったが吉日。猪突猛進。
こうなったら、成彬も巻き込んでやる。

成彬は将之よりも歳上で、今の役職こそ同じ左近衛府の少将だが、位は将之よりも一つ高い。本来ならば同輩の友ではなく、先輩にあたる。
それに、近い内にもう一つ位が上がって、役職もそれに相応しい中将となる事が決まったそうだ。この前、未公表だが、と前置きをして、こっそり教えてくれた。
そうすると上司になるわけだが、将之にとっては、なんとなく兄のような存在である。成彬も将之を可愛がってくれていると思う。
内定を聞いて「昇進おめでとうございます。さすがにもう、中将さまを呼び捨てにするわけにはいきませんね。成彬どの」と返した将之に、「勤務中は仕方ない。でも、仕事を離れた場所でその呼び方をしてみろ。締めるぞ」と笑っていた。
そんな成彬だからこそ、今日の話は将之にはけっこう堪えた。
上司になっても普段は呼び捨てで構わないと思っている成彬から見ても、将之と晴明の関係は、歪な危機感があるのかと。

成彬は口が悪いと有名だが、それでも同僚からの人望は厚いし、女性からもモテる。
将之は、素直な気持を思わず正直にぽろりと口にしてしまって、怒られたり逆に喜ばれたりすることがあるけれど、成彬は正直な気持ちに機知を織り交ぜて、人を楽しませるのが上手い。
たまに、素直過ぎて失言ぎりぎりだったり、正直過ぎて逆に嫌味に聞こえてしまうような将之の発言を、危なげなく引き取ってくれて、上手に混ぜっ返して相手も場も和ませてくれる。
それだけ頭が切れれば、文官でも充分にやっていけると思うのだが、本人は将之と同じく、身体を動かしている方が性に合うと言う。
そんな思考が将之には親しみやすかった。

将之には異母兄が三人いるが、一番歳の近い光弘とは関係が悪く、かといってその上の二人の兄は同母姉の彩子よりも更に歳上で、いまいち会話も合わず、親密さを増すのが難しかった。
父にしろ三人の兄にしろ、武官である将之とは違って、文官であることも関係するのかもしれない。
ちなみに、晴明よりもずっと前に彩子にはもう紹介済で、成彬もやはり彩子のお眼鏡に叶う人物である。
そんな感じだったから、以前、光弘との確執が表面化した際には、成彬が本物の兄だったら良かったのに、と思ったものだった。







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今回も内容は同じです。
ここまでが、捧げたお話とほぼ同じ内容で、次から変わります。
大まかなお話の流れは同じですが、さらに成彬さんが出張ります。


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