スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←七十五日の瓢箪と駒   七 →七十五日の瓢箪と駒   九
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


総もくじ  3kaku_s_L.png 晴将(長め/ちょっとあり)
  • 【七十五日の瓢箪と駒   七】へ
  • 【七十五日の瓢箪と駒   九】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

「晴将(長め/ちょっとあり)」
七十五日の瓢箪と駒

七十五日の瓢箪と駒 八

 ←七十五日の瓢箪と駒   七 →七十五日の瓢箪と駒   九
さすがに、この事態は予想していなかった、と苦笑した成彬に、
「成彬も俺も、そうとう愛されてるよなあ」
将之が本当に幸せそうに、にっこりと笑う。
その表情を切り取って、自分で見ることが出来たならば、きっと将之だって納得するだろうに。そう成彬は思う。
「おまえのその間抜け面を見たら、みな放って置けないのだろうよ」
「なんで俺だけ。成彬は間抜け面じゃないのかよ」
口調こそ拗ねて見せるが、にこにこな笑顔はそのままで。
成彬は気掛かりだったことを口にした。
「やっぱり晴明どのには、全然会えていないのか?」
「うん。成彬に送ってもらったあれ以来、結局一度も。一回会いに行った時はたまたま留守で、その後はこの状態だから」
「私もおまえに会えなくて、なかなか伝えられなかったんだが・・・。もしかしたら、晴明どのに見られたかもしれない。中庭の」
「え?・・・ええぇっ!」
赤くなって困り顔の将之に、少し妬ける気がした。
実際のあの時は、意外と平然としていたくせに。
鈍いにも程があるんじゃないか?
「晴明どのの噂を将之が私と消して、将之と私の噂をみなが消してくれて。これで、一周回って元に戻ったわけだ。これからどうするかは、おまえ次第だぞ、将之。誑かされるにしろ、執心するにしろ、忘れるな。おまえが晴明どのを悪く言われるのが嫌なように、みなも私も、おまえが悪く言われるのは嫌なのだ」
「・・・分かった。今回のことは、成彬にもみなにも、すごく感謝している。本当に、ありがたいと思ってる」
「とりあえずは、晴明どのの誤解を解いてやらねば。さすがに気の毒だな」
「うん」
「だが、覚悟が出来ぬなら近付くなよ、将之。晴明どのは、おまえを好きだろう。それをおまえがどうするのか、心を決めてから会いに行け」
「・・・俺だって、晴明が好きだよ」
答えた将之に、成彬は追い打ちをかける。
「それは、晴明どのと同じ『好き』か?おまえはちゃんと自覚しているのか?」
「・・・多分。ここの処、みなが誘ってくれて、忙しかったけど、すごく楽しかった。もちろん嬉しかった。でも、晴明に逢えないのは、ちょっと寂しかった。・・・それだけじゃ、ダメかな?」
そう言って苦笑した将之に、成彬はひとます安堵の息を吐いた。
「まあ、どうにか及第点だな。おまえがちゃんと自覚して、自分の意思でしていることなら、別に誑かされようが、執心しようが、どっちだっていいんだ。将之らしさが損なわれないなら、おまえがそれで幸せなら。別に邪魔をしたりはしないよ。みなだってね」
「・・・うん」
「もちろん、応援もしないがね」
「別にいらない」
言い切る将之に、成彬は笑う。
「自覚した途端に強気だな。まあ、おまえらしいといえばそうか」
「そのくらい、自分でどうにかするさ」
真っ直ぐな将之の瞳が、目標を定めたように強く光っている。
成彬からは、多少掛け違っているように見えていた猪の突進先が、正しく定められたようだった。







----------

うーん。多少は、将之さんが情熱的になったかな?
消極的というよりは、充分好きなのに、方向性に気付いていない将之さんかな。
あと、いつでもいい、というか、傍に居られるならなんでも良い、と思ってる晴明サマ。
成彬さんはどれもあり。まさしく平安貴族っぽく、同時進行可能な感じ。そして自覚ありのバイ。
将之のことは、とにかく気に入っている。可愛い弟や後輩でもあり、友人でもあり。恋人でもいいんだけど、将之が無理だろーなーと思ってたので、ちょっと悔しい(笑)。


関連記事
スポンサーサイト


総もくじ 3kaku_s_L.png 晴将(長め/ちょっとあり)
総もくじ  3kaku_s_L.png 晴将(長め/ちょっとあり)
  • 【七十五日の瓢箪と駒   七】へ
  • 【七十五日の瓢箪と駒   九】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【七十五日の瓢箪と駒   七】へ
  • 【七十五日の瓢箪と駒   九】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。