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「晴将(長め/ちょっとあり)」
七十五日の瓢箪と駒

七十五日の瓢箪と駒 拾伍(終)

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もう一度晴明を抱きしめて、将之は耳許に囁いた。
「・・・少しは、納得してくれたか?」
濡れたようにしっとりと響いた声に、
「ああ」
晴明は頷いた。
「良かった・・・」
吐息と一緒に囁かれて、晴明の耳が熱くなる。
抱きしめ返して、晴明も囁く。
「今度は、将之が怒っていいんだぞ。この状況で、将之は断れないと分かるのに。自分でも、卑怯だと思うよ」
「卑怯?なんで?恋人と接吻けして、何が卑怯で何を怒るんだよ?」
将之の応えはいつでも明快で、不安を抱えて足許のどろどろとした闇を見据える晴明を、一瞬で陽のあたる場所へと導いてくれる。
無理強いされたわけではないと。恋人なら当たり前だと。そしてもう『恋人』だと。
安堵の息を吐いた晴明に、ため息と思ったのか、将之の慌てた声がする。
「あれ?もしかして俺、間違えているのか?お互いに好きだと言って、接吻けしたら、もう恋人同士じゃないのか?」
「間違えてない」
即答した晴明に、今度は将之が、ほっと息を吐いた。
「あと、いちおう、言い訳するけど。俺が晴明をちゃんと好きって自覚したのは、みなに連れ回されるようになってからだからな?みなに誘われて、毎日忙しかったけど、楽しかった。心遣いもすごく嬉しかった、けど。晴明に会えなくて、寂しかったんだ。だから・・・それより前のは対策と作戦であって、移り気とかじゃないからな!」
もう囁きとは言えない大きさで、そう言い募る将之に、晴明は微笑う。
「分かった分かった。もう不機嫌でも嫉妬してもないから、安心しろ」
「嫉妬・・・」
「するだろう?」
「でも、別に。作戦の一部なんだから、気持ち良いとかなかったぞ?今、晴明としたのは、すごく気持ち良かったけど。ちゃんと好きって、やっぱり全然違うよな」
何より幸福感が全く違う。もちろん、状況の違いも大きな原因だろうけれど。

将之の発言に、晴明は思わず成彬が気の毒になって、そんなことを思える自分に苦笑う。
今日、将之が訪ねて来るまでは、羨望する相手だったはずなのに。
「作戦でもダメだ。気持ち良くなくてもダメだ。もう、他の相手とは許さない。そう言える権利を、私は手に入れたのだから」
「そんなこと、言われなくても分かってる。当然だろう。でも、その制約は、たった今から、有効になるんだからな」
想いを伝え合って、恋人としての誓約が成立したからこその、他者と一線を画する制約だ。
過去ならともかく、未来のことは変えられる。
前にそう言った、将之の言葉が思い出された。
今更、過去に嫉妬しても仕方がない。
それよりも、これからずっと、恋人でいられる努力をするまでだ。

「今度はちゃんと、恋人って噂が立つかな?」
将之が楽しそうに微笑う。
「さあな。でも、噂というのは真実じゃなくて、憶測だからこそ広まるものだ。公然の事実になったら、下衆な勘ぐりを楽しめないからな」
「じゃあ、公然といちゃいちゃすれば、もう気分の悪い噂を聞かされないで済むってことだな?」
本気か冗談か、将之らしくはあるけれど、無駄に前向きな意見に笑う。
「試しても良いが、また一月近くも会えなくなるのはご免だぞ?」
「そっか。それは俺の方が、根を上げそうだ」
そう言って笑う将之は、やはり眩しい陽光の笑で。この太陽を手に入れた悦びに、晴明の心が例えようもなく歓喜する。
太陽の隣を手に入れたなら、恒に陽のあたる場所なのだ。
もう、独り苦しく暗がりで惑うことはないだろう。







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やっと!終わりました!!
ここまでお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
書き始めた時は、こんなに長くなるとは思いませんでした。
ああ、もうホント、行き当たりバッタリでお話もグダグダだし、ちゃんとまとまっているのかも謎です。
成彬さんが余計なことするから〜(苦笑)。
でもいつか、成彬さんと晴明サマを対面させたいなー。
それにしてもウチの将之さんは、何故かいつも、晴明サマ以外とキスしてますねぇ(笑)。

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~ Comment ~

こんばんは

こんばんは、はるかさん

連載お疲れ様でした

晴明様と将之君が恋人同士になって良かったです(^^)

ありがとうございます!

ゆきんこさまv

> 連載お疲れ様でした
ありがとうございます〜。
いやもうホントに、やっと終わったという感じで、途中で自分でハラハラしました(^_^;)
こちらへの掲載もご許可頂いてありがとうございました。
その節は、お手間をお掛けして、失礼しました。

> 晴明様と将之君が恋人同士になって良かったです(^^)
あんまり深く考えないで、成彬さんを動かしてしまったものですから、ちゃんと収まる処に落ち着いて、自分でも安心しました。

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